アルコールをやめて、1年半になります。
もともとビールが大好きで、
毎日1000ml以上は飲んでいましたが、
今はまったく飲みたいとも思わなくなりました。
そこで、私がお酒をどうやってやめたかをご紹介します。
万人に合うか分かりませんが、
日常的に飲んでいて、
やめたいけどやめられない、
という方であれば、
この方法が合う可能性があるかと思います。
※お酒を飲んでいる人や、
アルコール産業や飲食業界を貶める意図はありません。
あくまで、お酒をやめるための方法論としての考え方です。
①本を買って一読する
まず、「禁酒セラピー」という本を買ってきます。
「禁煙セラピー」という本が有名ですが、
同じ著者が書いた、第二弾です。
ちなみに、私は以前、タバコを吸っていましたが、
「禁煙セラピー」でやめました。
(15年くらい吸っていません)
また、コーヒーが好きだったのですが、
カフェインが自分の体質に合わないと感じ、
やはり「禁酒セラピー」を読んで辞めました。
(アルコール→カフェイン、と置き換えて)
これらの本のいいところは、
「飲みたいけどやめる」ではなく、
「飲みたくないからやめる」という方向にマインドを持っていけること。
なので、後ろ髪をひかれることなく、
綺麗サッパリやめることができますし、
その後も、また再開しようという気が起こりません。
では、この本の読み方ですが、
「禁酒セラピー」は、最低でも、2周はします。
1周目は、深く読み込みすぎなくてもよいかと思います。
(理解するまで読み進めるな、と書いてありますが)
はっきりいって、読みやすい本ではありません。
なので、本を読む習慣があまり無い方にとっては、
読み進めるのに苦労する可能性があります。
途中で投げ出してしまうよりは、
まずはなんとなくでも、1周してしまった方がいいでしょう。
ただ、注意点としては、1回読んで分かったつもりになって、
すぐにお酒をやめてしまわないこと。
この時点では、心の底から理解しきっていない可能性があります。
この段階でやめてしまっても、
「やっぱりまた飲みたいな」と、
心の中の小悪魔が、また悪さをしはじめてしまいます。
結果を急がず、じっくりと仕留めていきましょう。
②お酒を飲むデメリットを書き出す
一通り読んだところで、
本書で挙げられているお酒のデメリットを、
箇条書きで書き出します。
なぜこんなことをするのか?というと、
本の説明が回りくどかったり、
同じようなことを何度も説明していたり、
分かりにくいからです。
箇条書きでピックアップしていくことで、
認識を強化できます。
③お酒を飲むメリット、お酒をやめる不安を書き出す
つづいて、
・お酒を飲むメリット
・お酒をやめる不安
を箇条書きで書き出していきます。
これは、
本に書いてあることをでもいいですし、
自分がいま思っていることでもいいです。
人がお酒を飲むのは、メリットがあるからです。
実際には、そのメリットは思い込みに過ぎない、
ということを理解していくわけですが、
そのためにまずは、
なんで自分はお酒を飲みたいと思うのか?
自分の中の思いを書いていきます。
また、お酒をやめることに不安が残っていると、
いったんやめても、また飲みたくなってしまいます。
ですので、不安に思っていることを、
全部出していきましょう。
たとえば、私の場合、以下のようなことが思い浮かびました。
・ストレスが緩和される
・リラックスできる
・楽しくてハッピーになる
・オープンな気持ちになれる
・飲み会で楽しくおしゃべりできる
・現実逃避ができる
・お酒をやめたらストレスが溜まってしまわないか
・飲み会でアルコールを強要されたらどうしよう
・一旦やめても、またお酒がのみたくなってしまうんじゃないか
・適量でやめる、ではダメなのだろうか
④本を読みながら③を説得していく
お酒を飲むメリットや、
お酒をやめる不安を書き出したら、
再び本に戻って、それらを説得していきます。
大きな方向性としては、
・自分ではメリットとして考えていたものは、実は思い込みに過ぎない
・思い込みを打ち破り、
お酒のデメリットを感じられるようになれば、不安はなくなる
この2つです。
たとえば、こんな感じです。
・ストレスが緩和される
・お酒をやめたらストレスが溜まってしまわないか
お酒は、ストレスを緩和してくれるどころか、
ストレスを創り出している犯人。
つまり、マッチポンプ。
お酒自身が悪い現実を創り出しているのにもかかわらず、
素知らぬ顔をして、
「私がストレスを緩和させてあげますよ」とすり寄ってきて、自分の評価をあげようとする、非常にあくどいやつ。
お酒を飲むことによって起きるのは、
・眠りが浅くなり、疲れが取れず、身体が重い
・読書やジョギングなどに充てられる時間がなくなる
・家計を圧迫する
・朝、起きられず、生活リズムが狂い、自己嫌悪に陥る
・飲みすぎて後悔し、メンタルが落ちる
・太る
・健康を害する
といったこと。
どう考えても、ストレスの元凶。
・リラックスできる
・オープンな気持ちになれる
・楽しくてハッピーになる
それは思い込みに過ぎない。
実際に起きているのは、
脳が一時的に麻痺して、恐怖の認識レベルが下がっているだけ。
単に、不安や心配を感じなくなっているだけで、それは危険なこと。
・飲み会で楽しくおしゃべりできる
別にお酒を飲まなくたって、楽しくおしゃべりはできる。
仕事の飲み会であれば、恐怖の認識レベルを下げる意味はあるかもしれないが、コントロールが利かず、迷惑をかけたり、不快な思いをさせたりして、かえって仕事に支障が出るリスクだってある。
そもそも、そうやって無理をして、出たくもない飲み会に出るべきかを考える必要がある。
また、友人との飲み会でも、二次会ともなると、内容が乏しく、酔っていないと退屈すぎてその場にいられなくなるほどである。しかも、何を話したなんて、覚えていない。
それでもまだ、「楽しくおしゃべり」といえるか。
・現実逃避ができる
現実逃避をしたって、現実に変化は起きない。
見て見ぬ振りをするのではなく、
コツコツと行動していくことによって、
現実が変わっていく。
それどころか、悪い現実を創り出している犯人こそが、
お酒である。
お酒を断つことができれば、わざわざ現実逃避なんてしなくてもよくなるのではないか。
・飲み会でアルコールを強要されたらどうしよう
いまだに有言無言の圧力はあるが、毅然と断る。
アルコールをやめるには、社会と闘わなければならない。
だが、人と異なることを恐れてはならない。
むしろ、それを喜ぶべき。
人と違ってこそ、個性となって、自分の売りになって、フリーランスとしての自分の価値になっていく。
・一旦やめても、またお酒がのみたくなってしまうんじゃないか
依存には、
・身体的な依存
・精神的な依存
があるが、アルコールについては、身体的な依存は無いとされる。
なので、お酒をやめる意味を理解できたら、ちゃんとやめられる。
・適量でやめる、ではダメなのだろうか
適量でやめられて、とくにお酒をやめたいと思っていないなら問題はない。
だが、こうしてやめようと思っているということは、お酒をコントロールできていない、なによりの証拠。
こういう人に限って、
「今日は1本だけいいかな…」といって、気がつくと、タガが外れて、歯止めがかからなくなってしまう。
そうやって、何度後悔してきただろう。
でもそれは、自分のせいではなく、お酒が巧妙に私たちをだましてきたから。
「お酒はコントロールできない」と謙虚に認識を改め、きれいさっぱり卒業することを考えるべきである。
⑤お酒のデメリットを噛み締めながら、飲み続ける
この時点で、
・別にお酒は飲まなくてもいいかも
・もうやめられるかも
と思えてきているかもしれません。
しかし、ここでやめるのは、まだ早いです。
頭では理解しているつもりでも、
心の底から納得するレベルまで落とし込む必要があります。
そのためには、
お酒を飲み続けて、デメリットを噛みしめる、というプロセスが有効です。
ここでは、できれば、好きなお酒よりも、
・ちょっと度数がキツイお酒
・くさいと感じているお酒
の方がいいかもしれません。
私の場合は、このタイミングでは、
ウイスキーをロックで飲んでいました。
⑥満を持して、やめる
⑤のプロセスを経て、
・もう飲みたくない
・一刻も早くやめさせてくれ!
と思えるようになったら、こっちのものです。
満を持して、お酒から卒業しましょう。
ただし、お酒をやめる不安をつぶし切れたかどうかは、
あらかじめ自分に問いかけておきましょう。
不安が残っていると、
先ほどもお伝えしたように、
なんらかの形で心のスキができたときに、
ちょっと飲んでみようか、となってしまいます。
※例外的に、
「今まで何度も禁酒に失敗してきたから、
本当にやめられるかどうか、自分に自信が持てない」
という不安については、
思いきって、やめてみていいと思います。
これは、実際に行動することでしか消えない不安だと思いますので。
私はこれでやめることができました。
トータルで、1週間くらいかかったでしょうか。
また飲んでしまったら、
①からやり直せばいいでしょう。
そのときは、
・次こそは必ずやめる!と決心する
・どうして心のスキができてしまったのかを振り返る
・その心のスキを、徹底的につぶす
ということを意識していきましょう。
また、こちらの本も非常に役に立ちました。
私は依存症ではありませんでしたが、
地続きであって、決して他人事ではない、と危機感を覚えました。
【編集後記】
昨日は、オフ。
といいつつも、
ブログとYouTube撮影をしていたので、
気持ち的には、半分は戦闘モード。
辛いですけど、
このくらいがやはり丁度いいですね。
完全にオフにしてしまうと、
復旧するのがとってもしんどいですので。
【一日一新】
Speechy