独立後、「仕事の相談相手がいない」よりも気にすべきこと

フリーランスとして独立開業すると、
仕事の相談相手がいなくなります。

しかし、そんなに気にする問題ではないように思います。

それよりもよっぽど注意すべきことがありますので。

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※孤立中…の図。

独立後は仕事の相談ができないが

独立後は、
上司も部下も同僚もいません。

これをメリットの1つと思って独立するわけですが、
その反面、
仕事を相談しようと思っても、相談相手がいません。

これを、デメリットと捉えるかどうか。

私のこれまでの経験からは、
そのこと自体は、気にするほどでもない、と考えています。

仕事の相談は、
・答えのあるもの
・答えのないもの
に分かれます。

このうち、答えのあるものについては、
ネットで検索すれば書いてあったり、
本を買ったり、
セミナーを受けたりすれば得られるものです。

あるいは、お金を払って、
同じ専門家に相談する、という手だってあります。

一方、答えのないものについてはどうかというと、
こちらは、結局のところ、
人に聞いたって、答えは出ません。

上司がいたところで、
その上司が答えを知っているわけではなりません。

結局のところ、考え抜いたり、
試行錯誤したりする中で、
「そのときの自分なりの最適解」を探っていくしかありません。

たしかに、
独立するまでは、
「実務的なところで、分からないことが出てきたらどうしよう？」
と心配していました。

税理士ですので、
税金のことで、知らないことを相談されたり、
知らない内容の申告をしなくてはいけなくなったら、
聞ける人もいないし、どうしようか？
と危惧していたのです。

しかし、実際フタを開けてみたら、
実務的なところよりも、
実務以外のところでの疑問のほうが圧倒的に多くありました。

・仕事を取る方法
・契約書のつくり方
・ホームページのつくり方カスタマイズ
・料金設定の仕方
・ブログでどんな記事を書けばいいのか

いずれも独立してみなければ浮かばない疑問であり、
答えのない疑問ばかりです。

こういった悩みは、
職場の上司に聞いたって、解決できません。

外部から情報を集めつつも、
試行錯誤しながら、自分なりのやり方を確立していくものです。

実務のことで分からないことは、今でもありますが、
それは基本的に、答えのあるもの。

答えのないものであっても、
それは上司に聞いたって、答えは出てきません。

というか、よく考えてみると、
勤務時代から、私は上司に相談せずに、
自分で考えて決めるタイプでした。

それは、独立後を見据えて、ということもあるし、
単に、聞いても答えは自分で決めるしかない、ということもありました。

その意味では、独立前の不安は見当違いだったわけです。

「相談相手がいない」という懸念の真の問題は、
一人でやっていると、
悩み込んで行動が滞ってしまうことだと思います。

答えが出ない問題に直面して煮詰まってしまったときに、
身近に、自分を見ていて、相談できる相手がいれば、
たしかに、心強いかもしれません。

相談して、答えが得られなくても、
なんとなく心が晴れて、また前に進む元気がもらえるとしたら、
それで十分ではあります。

だとすれば、問題は、
答えが得られないことというよりも、
悩み込んで行動が滞ってしまうこと。

そのための解決策として、
「身近に相談できる相手がいる」という方法がある、ということです。

しかしそれは、唯一の絶対的な解決方法ではないし、
相談したところで、
やはり自分自身が行動していかなければいけません。

したがって、
フリーランスとして独立開業すると、
仕事の相談相手がいなくなる、というのは、
それほど大きな問題というわけではありません。

むしろ、悩み込んでしまって、
行動が滞ってしまうことのないよう、
自分をいたわり、監視し、叱咤激励していくことの方が、
よっぽど大切なことだと考えます。

【編集後記】

昨日は、オフ。

長かったオリンピックもようやく終わりですね。

元柔道部なので、柔道は楽しみにしていたのですが、
想像以上の活躍ぶりでした。

仕事や生活のペースが崩されかける、
というマイナスはあったものの、
努力を続けることの大切さを感じ、
刺激を受けました。

【一日一新】

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