長文メール上等!端的に分かりやすく、よりも、まずは説明を尽くすことを目指そう

自分を大切にしながら仕事を続けていくために

メールは簡潔にすべき、
という風潮に疑問を持っています。

ニュアンスを含めて伝え、
誤解を避けるためには、
むしろ、長文の方がいいのでは、とさえ思います。

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長文メール上等

メールは一般に、
「簡潔に、分かりやすく」が求められる傾向があるように思います。

たとえば、
「長文失礼いたしました」
という定型文のような言葉がありますが、
その裏には、
「理想は、短く分かりやすく書くこと」
という価値観が潜んでいます。

しかし、
私は往々にして、
メールが長くなる傾向にあります。

何か説明としようと思ったら、

・こういうニュアンスなんだけどな
・こんな誤解が生まれないかな?
・こういった反論が来るかもしれないな

などと頭に浮かぶので、
それらを潰していくと、
どうしても長くなってしまうのです。

そしてそれを悪いと思っていません。

端的に分かるように伝える、
というのはもちろん大事です。

しかしそれ以上に、
説明を尽くすことの方が大事です。

結論までの過程や周辺情報を、
どんどんそぎ落としていくことによって、
「誤解が生じる」というリスクが高まっていくことの方が、
よっぽど問題だと思うからです。

もちろん、
ただ長ければいい、というものではありません。

抑揚もなく、ただ長いだけで、
どれが事実でどれが考えなのか、
どういった選択肢があるのか、
さっぱり分からないようでは困ります。

それどころか、
事実や自分の考え自体も全く整理されていない状態で、
だらだらと書き連ねられても、
やっぱり困ってしまいます。

しかしそれにしたって、
端的で誤解を生むようなものよりはマシ、
とさえ思うのです。

ですので、
メールがついつい長くなってしまう、
という人は、
そのことだけで自分を責める必要はまったくありません。

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物事、白か黒かだけじゃない

物事、白か黒か、
だけで割り切れることばかりではありません。

それなのに、
白か黒か、だけでいい尽くそうとするから、
無理が生じます。

たとえば、天気予報。

「雨のち晴れ」、
という予報があったとして、
実際、その中身はさまざまです。

一日中ずっと雨がざーっと降り続いて、
夕方になって、
多少晴れ間が見え隠れする程度かもしれないし、
午前中、小雨が降るか降らないかくらいで、
あとは快晴でカンカン照り、
なのかもしれません。

雨の降り方にしても、
霧雨が降る程度なのかそれとも大雨なのか。

あるいは、
風の強さによっても降り方は変わってきます。

こういった諸々を含んだものが、
すべて「雨のち晴れ」という表現には詰まっています。

このように、ひとつの言葉を取っても、
多くの可能性が含まれています。

それに対して説明を尽くさないと、
相手に伝わらなかったり、
相手が受け取りたいように、
受け取ってしまうだけになったりしてしまいます。

認識にズレが生じているのに、
当事者同士は、
考えは合っているかのように錯覚したまま進む。

非常に恐ろしいことです。

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端的にいおうとするから問題になる

なのに、なぜか、
ニュアンスや周辺情報を省いて、
簡潔に、短く、スマートにしようとしたがる。

それが「配慮」だと勘違いしてしまう。

しかし、
文字によるコミュニケーションで、
短く伝えることによって、
誤解を生んで、問題になってしまうのは、
140文字という制限のあるTwitterで、
炎上が耐えないことを見れば、明らかでしょう。

しかも、
「配慮」としてならばまだしも、

・単に時間がないめんどくさい
・LINEと同じノリで
・あとでいい訳できるように解釈の幅を持たせた表現にした
・よく分からないので曖昧な表現で逃げた

といった理由で
簡潔に伝えてしまっているなら、
目も当てられません。

だいたいにして、
長文メールといったって、
せいぜい、
このブログぐらいの長さくらいでしょう。

これだって、2~3分もあれば、
読めてしまいます。

だとしたら、読み手にとって、
文章の長さなんて、大した負担にはならないはずです。

もちろん、
流し読みをされて、
伝えたい情報が伝わっていない、
となると困りますから、
構成であったり、
強調の仕方であったり、
工夫のしどころはあります。

とはいえ、それは、
「分かりやすくする」という方向の努力ではあっても、
「短くする」という方向の努力ではありません。

分かりやすくしようというときも、
努力の方向性を間違えないようにしたいものです。


【編集後記】

昨日は、法人決算。

リングフィットアドベンチャーの
「ろくろ回し」が最近のマイブームです。

【一日一新】

入力方式による納税

【昨日のYouTube】

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