税金を「納付書」で払うのは、もうやめよう

ネット納税

税金の支払いというと、
通常、「納付書」という書類を使って払うことになります。

しかし、この納付書で払う方法、
おすすめしません。

その理由について説明します。

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平日日中、金融機関の窓口に行かないといけない

納付書がよくない理由のひとつは、
平日日中に、金融機関の窓口に行かないといけないことです。

納付書で税金を払う場合、
金融機関の窓口に行って払う必要があります。

銀行でも、郵便局でも、信用金庫などでも構わないのですが、
まず窓口まで行かなきゃいけないというのが非効率です。

また、金融機関の窓口は、
ご存知のように、営業時間が非常に短いですね。

平日の9時から15時まで、
というのが一般的かと思いますが、
土日や朝晩に払うことができません。

さらに、金融機関の窓口はなぜでしょうか、
いつも混んでいて、
待たされることが非常に多いと感じます。

しかも、自分の番が来たらすぐ終わるかというと、
そうとも限らず、
手続きをするのに、さらにもう一声、
という感じで待たされます。

トータルで、1〜2時間かかるでしょうか。

労力や時間的なコスト、
それと、気持ち的な部分も含めて、
「削られた」感覚があります。

とってももったいないと感じます。

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納付書がいろいろ細かい

つづいては、納付書自体の問題です。

いろいろと細かい制約があるのです。

たとえば、
所得税や法人税、源泉所得税などの納付書の左側には、
「年度」を書かなくてはなりません。

ここの「年度」は、

・単純にいまの「年」を書けばいいのか?
・自分の会社の「年度」なのか?
・払う日の「年度」なのか?
・税金の対象期間の「年度」なのか?

どの年度を書けばいいのかと毎回迷ってしまいます。

しかも、西暦ではなく、和暦です。

2021年が令和何年なのか、
いまだに覚えられない私にとっては、さらなる苦行です。

一応、裏側を見ると書き方が載っていて、
「4月から翌年3月まで 」の年度のことではあります。
(払う日を基準に)

お役所や学校などの「年度」と一緒ということですね。

ですが、こんなルール、
はっきりいって分かりません。

あるいは、納付書には、
「合計額」という欄があって、
今回払う税金の合計金額を書くところがあります。

ここに「¥」マークを書かなければいけない、
という決まりになっています。

処理する側的には意味があるのでしょうけど、
こちらからすると、
なぜそんなことしなくてはいけないのか、
ちょっと解せないですよね。

しかも、この納付書、
一度間違ってしまうと、基本的には訂正はできません。

なので、税務署に行って、
新しい納付書を取りに行かなくてはいけません。
(もし手元に納付書がない場合も同様)

税金を払うこと自体は非常に大事な行為かもしれませんが、
その手続きのために、
これだけ時間や労力をかけなければいけないのか?
というと、
それはちょっと違うのではないかと思います。

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ネットで払うハードルが下がっている

とはいえ、
税金を払う方法が納付書でしかできないのであれば、
文句をいいながら払うしかないわけです。

しかし、現状、ネットで税金を払うハードルが下がっています。

「カンタンにできます」とまではいいませんが、
慣れれば難なく洗うことができます。

具体的には、
法人税や源泉所得税などは、
「ダイレクト納付」という方法を取ることができます。

自動引き落としに似ているのですが、
ネットで、e-TaxやeLTAXといった、
国税や地方税のシステムにログインして手続きを行うことによって、
自分の選んだタイミングで、
引き落としをかけてもらう、というものです。

税金によっては、
Pay-easy(ペイジー)で払うこともできます。

Pay-easyというのは、
ネットバンキングやATMで、
番号を入力することによって決済ができる仕組みです。

これもe-TaxやeLTAXといったシステムで手続きすることで、
番号が付与されるので、
それをネットバンキングにで登録すれば、
いつでもどこでも、すぐに払うことができるものです。

加えて、変化球的なところでは、
クレジットカード納付も可能です。

これはその名のとおり、
クレジットカードで税金を支払うというものです。

他の方法と異なり、決済手数料がかかるという点がネックではありますが、
通常のカード支払いと同様の方法で払うことができますし、
カードによっては、
ポイントやマイルがお得という側面もあります。

こういったネット納付以外にも、
所得税や固定資産税は自動引き落としにすることができます。

使える税金が限られるのですが、
こちら側では一切手続きをする必要がありませんので最も合理的です。

このように、
税金の支払い方法は今や、
納付書以外にもたくさん用意されています。

国側も、こういったオンラインでの支払いを、
推進しなければならない立場にあることもあってか、
敷居が徐々に下がりてきているところです。

税金は毎年繰り返し繰り返し、払っていくものです。

まだまだ分かりにくい部分があるのは事実ですが 、
・ルーチン化すれば手間の圧縮できる
・納付書で払うことも非効率
を加味すると、
トライする価値があるように思います。

いままで、なんとなく納付書で税金を払っていた、という方は、
ぜひ、違うやり方を試してみてはいただきたいと思います。


【編集後記】

昨日は、法人決算、メール対応。

以前試してダメだったサービスでも、
時間をおいてまたやってみると、
改善されている、ってこと、ありますね。

freee会計のレシート撮影、
久々にやってみたところ、
案外悪くないな、と。

もともと否定派で、
お客さんにも他の方法をおすすめしていて、
葛藤はありました。

でも少し考えて、
これだったら、
選択肢のひとつとして提案してもいいかな、
と思いました。

「過ちては改むるに憚ること勿れ」という言葉がありますが、
ここでスタンスを切り替えられるかって、
大事だよなぁ、と痛感します。

【一日一新】

eLTAX利用開始手続(非税理士として)

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