会社がネットバンキングで税金を払うようにするには、
電子申告・納税の開始手続きを行い、
IDとパスワードを発行する必要があります。
ここでは、国税のe-Taxの開始手続きを説明します。
ネットバンキングで税金を払うには
会社の税金は通常、「納付書」といわれる書類で払いますが、
平日の日中、金融機関の窓口に出向いて払わなくてはいけません。
しかし、ネットバンキングを利用すれば、
ネットで、基本的にいつでも支払いができます。
(多少の稼働休止時間はあります)
とはいえ、
金融機関のネットバンキングのメニューにログインすれば、
すぐに税金を払えるかというと、
そうではありません。
まずは、電子申告・納税システムの開始手続きを行う必要があります。
ひらたくいうと、
ログインIDとパスワードを取得する、ということです。
【国税】e-Taxの開始手続き
まずは、国税庁HPより、e-Taxの開始届出書をつくります。
アクセスしたら、法人用の新規を選択します。
進んでいくと、会社の基礎情報を入力する画面になります。
特に悩むところはないと思いますが、
一点だけ気をつけるとすれば、「全角」での入力が必要なところ。
半角で入力すると、自動で直してくれず、
エラーが出てきて、うるさいのです。
これだけは気をつけましょう。
郵便番号を入力して、検索ボタンを押すと、
住所と税務署を自動入力してくれます。
つづいて、代表者情報を入力します。
ここも、難しくはありません。
ちなみに、電話番号は入れなくても大丈夫です。
ここからちょっと細かい入力になります。
まずは暗証番号。もっとも大事です。
英字(小文字のみ)と数字の組み合わせで、8桁以上です。
地方税と共通にするなら、16桁までにしておきましょう。
秘密の質問と答えは必須ではありませんが、登録しておきましょう。
注意点としては、答えだけでなく、質問も覚えておく必要があります。
質問が出てきて、答えだけを書けばよいわけではなく、
質問を選択肢から選び、かつ、答えを入力して、
両方正解しないと、暗証番号の再設定に行けないのです。
次の、納税用確認番号は必須です。
これは、Pay-easy(ペイジー)で支払うときに、
毎回入力が求められるものです。
セキュリティ上はそれほど重要ではないので、
入力しやすいものや覚えやすいものにしておきましょう。
メールアドレスは、
税務署からの通知があったときや、
税金の支払いが完了したときなどに通知をくれるので、
登録しておくと非常に便利です。
それから、
お知らせメールへ表示する宛名も、✓を入れておいた方がよいでしょう。
こちらの✓を入れないと、
e-Taxの通知メールに、宛先が記載されませんので、
これは自分の会社に送られてきたものなのか?
なりすましの迷惑メールじゃないの?
と不安になります。
あとは任意項目ですが、
これらは入力しないでかまいません。
もし、税務署から整理番号の連絡が送られてきて、
お分かりになるようであれば、
入力してあげると税務署側が分かりやすいです。
最後に、確認画面になります。
ここで印刷するなり、PDFにするなりしておくことをおすすめします。
一番下にある送信ボタンを押すと、
再度確認のポップアップが出てきます。
ここでOKを押すと、完了です。
一番大事なのが、この画面です。
画面中央の「利用者識別番号」という16桁の数字が、
いわゆるログインIDになります。
こちらと、自分で設定した暗証番号は、忘れずに記録しておきましょう。
(この2つがあれば、その他はなんとかなります)
この利用者識別番号は、
ここで表示されたのちは、どこにも出てきませんので、
このページも印刷するなり、
PDFにして保存するなりしておくことをおすすめします。
さて、最後のひと手間です。
ここでメールを確認すると、
e-Taxからメールが届いています。
メールの到達確認をするために、リンク先に飛ぶと、
e-Taxの受付システムのログイン画面に遷移します。
ここでさっそく、
先ほど決まった利用者識別番号(ログインID)と暗証番号を入力して、
ログインします。
すると、このような表示が出てきます。
ここまでで開始手続きは完了です。