お金の管理を一生懸命がんばっても、売上は増えません。
ならば、
自分でやっても意味がないのでしょうか?
外注に出せるなら、出しちゃったほうがいいのでしょうか?
そんなことはありません。
むしろ、
事業の舵取り役であるあなたがやるからこそ得られる、
大きなメリットが詰まっています。
お金が貯まる
まず間違いなく、お金が貯まりやすくなります。
ひとつひとつの収入、
ひとつひとつの支払を見直しますので。
特に、支払については、
「だいたいこれくらいだったらOKだな」
「これ以上はちょっと使いすぎかな」
という感覚がついてきますので、
心のブレーキがちゃんと利いてくれるようになります。
家計簿をつけるメリットと同じことですが、
地道でケチなイメージがあるのか、
あんまり支持されませんよね笑。
ですが、着実な方法です。
軌道修正がしやすくなる
お金の管理を自分でやっていると、
「なんかおかしい」
「危ないかも」
「これじゃダメだ」
というセンサーが働いて、
軌道修正がしやすくなります。
たとえば、
・このままでは目標売上に届きそうにない→単価を見直そう
・●ヶ月後に資金が尽きるかもしれない→もっと削れる経費はないか
・このタイミングで投資しておきたい→借り入れをするか
といった具合に
このまま行ったらどうなるか?が見えてくるので、
ならばと、先手を打つことができます。
漠然とした「不安」ではなく、
根拠をもった「リスク」として表れてきますので、
気持ち的にはずーっとラクですし、考えやすいです。
事業全体を見通すことができる
車を運転しているとき、
今この瞬間の
ハンドルやアクセル、ブレーキの操縦も大事ですが、
俯瞰で見たときに、
いまどこにいて、
どんなルートを通って、
どこに向かうのか、
という全体感も大事ですね。
事業を自分でやるときも同じです。
車の運転であれば、ナビがありますが、
事業をやっていると、
自分のビジネスの全体像を俯瞰で把握することって、
意外と難しかったりします。
普段、目の前の仕事にどっぷり浸かっていますし、
そもそも、自分の事業を客観的に評価すること自体が難しいからです。
その意味で、
お金の管理を自分で行い、数字をまとめると、
「お金」という基準で、事業全体を見通すことができます。
もちろん、
「お金」という基準がすべてではありませんし、
それだけでは表に出てこないものもありますが、
客観的で、本質的な指標です。
自分の事業の現在地がいまどこにあって、
どこに向かって動いているのか。
今後の活動にヒントを与えてくれる、重要な情報であり、
それを「売上にならないから意味がない」というのは、
非常にもったいないことだと思います。